99%セルフリノベーション

担当：境原桃太・彩香・娘
協力：（株）蛭川本店

祖母から受け継いだ築40年の木造家屋を自宅兼事務所としてリノベーションする。

定住地を決めかねていた私たちは長らく賃貸暮らしを続けていたが、空き家となった祖母宅を受け継ぐことになり、ここを当面の住まいとして活用することにした。

できるだけ予算をかけないという制約のもと、99%セルフリノベーションによって施工した。解体によって発生した廃材はできるかぎり再利用しながら、昭和感あふれる既存仕上げと手に入りやすい安価な素材を掛け合わせていかに空間を彩ることができるか。手掛けてきた物件では使うことのなかった色彩や材料を積極的に取り入れ、実際に暮らしてみるという実験的な意味合いも兼ねている。

仕事の合間や休日を費やし足掛け二年、最低限生活できるまでは至り引越したものの、まだ手付かずの箇所も残る。断熱や機能はまだ十分に施していないが、暮らしてみて、住宅にどこまでの性能が必要不可欠で過剰なものなのかも検証したい。

住み心地を確かめながら今後もアップデートしていく。